以下、98%原文のまま転載します。
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常連様
この度は、アメマスの標識の回収にご協力頂き、大変ありがとうございました。
採っていただいた標識は、「CTD タグ」というもので、15分ごとに水温、
塩分濃度、水深の3種類のデータが記録されていました。道東のアメマス
の川と海の回遊等の生態を調べるために装着致しました。今年は、10個
体を9月24日に音別川の下流(国道の橋下付近)で標識を付けて放流し、
1個体が白糠の定置網で漁獲され、1個体が釧路川で釣獲されておりまし
た。今回釣られたアメマスも9月24日に音別川で放流した個体で、標識
を付けたときの体長は585㎜でした。同封させて頂いた図は、放流してか
ら釣られるまでの水温・水深・塩分濃度のデータです。音別川を9月26日
に出発し、途中の数河川で滞在した後、釧路川には11月4日に入った
ようです。
ブログも拝見させて頂きました。標識の状態は大変参考になります。
標識を付けた時はしっかり固定されているのですが、時間が経つと
大分様子が変わってくるのですね。
何年後になるか分かりませんが、もし将来、アメマスのCTDタグ調査で
興味深い知見が得られるようなことがあれば、常連さんの方にも改めて
お知らせしたいと思います。
調査にご協力頂き、大変ありがとうございました。
追伸
私もあぶら鰭のある魚はたいへん好きです。ご興味があるかどうか分かり
ませんが、雑文を同封させて頂きました。
〒085-0802
釧路市桂恋116番地
北海道区水産研究所
浮魚・頭足類生態研究室
イイ男博士
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【水温】
【水深】
【塩分濃度】
と、言う訳で結果、
なっちさんのブログ記事になったアメマスと
同じ日に放流された個体であることが分かりました。
釧路川へ辿り着くまでに途中の数河川に滞在したってことは
どちらの個体にも共通の行動パターンのようですが
私の釣った個体は三週間ほど遅れて釧路川へ入ったようです。
放流時の体長が58,5cmだったようですが
私が釣り上げた時には62cmでした。
つまり2ヶ月で3,5cm成長したようです。
注)もしかすると放流時の計測方法は
尾鰭の真ん中を測る「尾叉長」かもしれません。
この「CTDタグ」は条件にもよるようですが
バッテリーが寿命を迎えるまで最長4年間記録可能で
その後のデータも25年保持されるそうなので
今後、更に長い月日のデータを記録したタグが回収されたら
もっと詳しい行動パターンが分かるかも知れませんね。
と、まだまだ謎多きアメマスですが
今回の再捕獲により調査の一役を担えたことは
大変有意義なことでした。
あっ、同じ日に放流されたアメマスがまだ7本
何処かで貴方に釣られるのを待っていますよ!
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